構音障害入門編 第6回 -発声練習と音声療法-(全16回)

構音障害ラボ

発声練習と音声療法

発声練習音声療法は、構音障害の治療において重要な役割を果たします。

発声練習は、正しい発音を身につけるための練習です。患者は、自分の発声に注意を払い、間違った発音を正しい発音に置き換えるように努めます。例えば、”s”と”sh”の区別がつかない場合には、”s”の音を繰り返して正しい口の形や舌の位置を確認し、次に”sh”の音を繰り返して同じように練習します。発声練習は、個人的な自己練習と、言語聴覚士による指導の下でのグループ練習があります。

音声療法は、言語聴覚士によって行われる専門的な治療方法です。患者は、言語聴覚士の指導の下で、発音や音声表現能力を向上させるためのトレーニングを受けます。例えば、正しい口の形や舌の位置を教えたり、音を発するための呼吸法を指導したりすることがあります。また、音声療法には、音声合成技術を利用したコンピューターゲームやアプリを使用したり、動画映像を使って自己検討することもあります。

発声練習や音声療法は、構音障害に対する治療方法として有効であり、患者の発声に自信を持たせることができます。ただし、治療方法は患者の症状や原因に合わせてカスタマイズされ、治療期間や方法には個人差があります。患者は、継続的な練習と治療に取り組み、努力を重ねることが重要です。