構音障害とは何か?
構音障害とは、発音・発声において正常な音声が出せない状態を指します。正常な音声を出すためには、正しい口の形や口の使い方、呼吸法などが必要ですが、構音障害を持つ人はそのいずれかが上手くいかず、結果的に異なる音声が出てしまいます。
構音障害には、発音に関する障害と声質に関する障害があります。
発音に関する障害には、発音の置き換えや誤りがあるものがあります。例えば、「s」の代わりに「th」を使う「セスター」のような発音がある場合や、音の発声位置が誤っている「と」を「ど」と発音する場合があります。
声質に関する障害には、声の出し方が不自然であったり、声がつぶれて聞こえる場合があります。例えば、声が小さく、聞き取りにくい場合や、声が上がらずにひそひそ話すような場合があります。
これらの障害は、一般的には、発音の習得段階で生じることが多いとされています。しかし、発音の習得以降にも、外傷や疾患によって構音障害が生じることがあります。
構音障害があると、周囲の人々とのコミュニケーションが難しくなるだけでなく、自己肯定感の低下や、自己表現の制限など、さまざまな問題が発生する可能性があります。構音障害を早期に治療することで、これらの問題を避けることができます。